太めの細井のきまぐれ日記
 山菜採り
 小春日和にホテルの中ではもったいない。で、山菜採りに行くことにしました。
初心者が同行するので目的を比較的簡単なクサソテツ、通称「こごみ」と決め出発しましたが、途中で味噌を忘れたことに気づき出直し。山菜取りには「何はなくても味噌」です。小谷村某所に車を置き、取り付きの急斜面から道なき道を登ること30分、林の中を抜けるとそこは一面のこごみ畑。のはずが時期が遅く見事なクサソテツ畑が迎えてくれたのでした。

 同行者たちのブーブー言う声を無視してもう一登り。「ブーブー」の声が「フーフー」に変わる頃、雪消えの遅いなじみの場所に到着して小休止。コゴミが腰を伸ばし始めですが何とか面目躍如です。株には二本以上残すこと、刃物は使わないことなど採り方を教えながらしばらくはコゴミ採りに専念。一背負い採ったところで同行者に今の場所からあまり離れないよう言い残し、ウトブキとウドを採りに一人尾根へ向かうことにしました。少し時期が早かったもののヤマシャクヤクの花にも出会えたことだしまずまずの成果でした。

 尾根から戻るとまだ一心不乱に採っています。欲に目がくらんだ同行者たちを「荷が重くなって帰りが辛いよ」となだめつつニリンソウの花畑の中で昼食です。採りたてのヤマウドとウトブキに出直し持参の味噌をつけて生かじり。歓喜の声があがります。春を満喫したなんとも贅沢な食事でした。「今度は冷酒も持ってこよう」などと言う不届きな声が出たところで、今日採れた山菜たちの紹介です。

 
小谷村某所

クサソテツ畑 ヤマシャクヤク
 「トリアシショウマ」方言は(トリアシ)さっと湯がいて炒め物にします。夏になるとゲレンデの中で白い細かな花を付け群生しています。鳥の足に似ていませんか?

 「イヌドウナ」ヨブスマソウとも呼ばれ方言は(ウトブキ)傾斜のきつい尾根筋(ウト)に生え茎が中空なのでフキに似た山菜と言うような意味でしょう。春の山菜の王様です。滑り安い急な斜面に太いのが群生するので、あきらめきれずに採りに行って滑落した話を昔はよく耳にしたものです。おひたしが一番ですが保存には塩漬け、ぬか漬けにします。生のまま細かく刻み味噌汁の具にしても香が良く美味です。
ニリンソウの花畑
トリアシ ウトブキ
 「ハンゴンソウ」方言は(ヤマソ)出たての葉が開かないうちは湯がいてしばらく水にたたかせておくと食べられますが、葉が開いたものはアクが強いので塩漬けにして保存食とします。風味は「ウトブキ」よりも良い。秋には人の背丈ほどに延びキリンソウに似た黄色い花を咲かせます。

 「ミヤマイラクサ」方言は(イラ)軸や葉の裏に取れ易い細かな白いトゲが生えていて、素手で触ると肌に残り独特の痛痒さがいつまでも付きまといます。私は硬めに湯がいてダシ入り醤油に漬けた物が甘味が引き立ち好きですが、おひたしでも風味、歯ごたえ共に良く美味しい山菜です。昔はイラから繊維を取り出し着物を織ったようです。
ヤマソ
イラ ウド 
 ご存知の「ヤマウド」方言も(ウド)採れたての白い部分を信州味噌をつけて生食する。水分たっぷりで風味も最高。もちろん山菜取りに味噌は必需品なのです。青く伸びたものは酢味噌和えが一般的ですが、少し厚めにスライスし一週間ほど秘伝の味噌に漬けたやつと、ウドの皮のキンピラがあれば日本酒の冷酒が格別進みます。作り方を知りたい方はご一泊ください。秘伝をお教えしましょう。私はすでに漬け込んであります。紫米で作った「紫雲」をキーンと冷やして・・・。(続きは明日にして今日は帰ります)

  「アミガサダケ」方言は(ミソッコ)ナラタケ(モトアシ)と共に数少ない春のキノコの代表。杉林の入口で見かけるこのキノコは毎年同じ場所に生えるようです。二つ割にして火であぶり醤油をつけて食べるのがうまい。ヨーロッパでは高級なキノコなのだそうです。実物は昨夜ウドと共に細井の腹の中です。心地よい疲れとうまい酒で今朝の目覚めは壮快でしたハハハ。
ミソッコ
   「ひとりごと」
 途中クジャクチョウに出会いました。この蝶は冬越しをして春に卵を産み一生を終えます。幼虫は私の好きな山菜「イラクサ」を食べながら成長し夏には羽化します。栂池自然園でも良く見かける蝶です。名前の由来は羽の丸い模様が孔雀の羽根に似ているからのようですが、学名に"geisha"の付く亜種が居ると聞いたとき思わず笑みがもれました。役目を終えて静かに時の来るのを待つ姿に合唱。じゃなかった合掌。
  
 
                              (´・(ェ)・`)~~hutoi

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