太めの細井のきまぐれ日記
 朴の木(ほうのき)の花

モクレン科モクレン属の落葉高木

 ホウノキの名は「大の木(おおのき)」に因んだとの説もあり、成長が早く大木になります。日本全国に分布して、かつては生活に密着した木でした。朴歯下駄は戦前の学生の象徴でもありました。材は柔らかですがひずみや狂いが少ないので、版木や刀のサヤにも使われていました。アイヌ語では矢筒の木と呼んでいるそうです。大きな葉が特徴で、日本産の木の中でその右に出る物は無さそうです。万葉集には「ほほがしわ」として葉を折ってお酒を飲んだ事が歌われており、古くから物を包んだり、器として利用されていたようです。香味味噌を乗せて焼く、飛騨の「ホウ葉味噌」は有名ですが、信州でも米粉をこねアンを入れ、ホウ葉で包んで蒸した「ホーッパもち」があります。佳い香りが付くので、他の地方でもムギやソバなどを包んで、団子にしていた所があったようですね。

ホウノキ
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ホウノキの花

 葉が展開してから花が咲くので、下から見ても大きな葉に隠れ目立ちません。花の大きさは直径15㎝にもなり、日本の大木でこんな大な花を咲かす木を他に知りません。緑の中でこの大きな白い花を見つけた時の強烈な印象はしばらく尾を引きます。芳香を伴うとありますが、咲く位置が高すぎて嗅いだことはありません。またモクレンの仲間は、1億年以上も前の地層から化石が見つかっており、花にも原始の植物と言える特徴が見られるのだそうです。

ホウノキの花
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 かつては身近な存在だったホウノキでしたが、関西以西の平地では、同じモクレン属のタイサンボクに、その地位を奪われつつあります。アメリカの東海岸に分布する、常緑樹のタイサンボクの方が、花の大きさでは負けますが、見ごたえのある花の数の多さで、公園樹や街路樹などとして人気を博し、身近な存在になって来ているようです。

栄枯盛衰は世の常といえども
朴の木の白い大きな花からは
いにしえの古き良き時代が偲ばれます




                              (´・(ェ)・`)~~hutoi

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